世界金融危機 自動車業界

日本一わかりやすい!車業界のビッグスリーが破綻したのはなぜ?

2008年、アメリカで起こった世界的な金融危機「リーマンショック」によって、

 

GM(ゼネラルモーターズ)

クライスラー

サーブ

オペル

 

上記4社が経営破綻をしたことは、記憶にも新しいでしょう。

 

この影響により、アメリカの自動車メーカーだけでなく、日本でも赤字経営に陥る自動車メーカーが続出。その結果、アメリカなど先進国の自動車市場が縮小し、それに代わって新興国市場が拡大することになりました。

 

今後の流れとして、HV車(ハイブリッド車)やEV車(電気自動車)、低価格で手頃な小型車を扱う競争力の強いメーカーが生き残ることは間違いありません。

 

当記事では、金融危機が自動車業界に与えた影響を考え、ビッグスリーが経営危機に追い込まれた原因について明らかにしていきたいと思います。

 

金融危機が自動車業界に与えた影響とは?

リーマンショック画像

 

アメリカのサブライムローン問題がきっかけで起こった「リーマンショック」の影響で、自動車メーカーの販売台数は大幅に減少しました。

 

アメリカのビッグスリーと呼ばれていたGM・フォード・クライスラーは弱体化、GMが2009年6月、クライスラーが2009年4月に破産法を申請し、経営破綻をしてしまいます。最終的にフォードのみ倒産を免れることができましたが、瀕死の状態であったことに違いはありません。

 

ビッグスリーは”デトロイトスリー”と呼ばれるまで落ちぶれ、GMとクライスラーは現在も復活をかけて経営改善に励んでいます。

 

一方、破産を免れたフォードは、2009年12月期には最終損益が26億9,900万ドル(約2,700億円)の黒字を出すまでに回復しました。

 

ビッグスリーが経営危機に陥ったのはなぜか?

では、自動車業界の最大手3社が経営危機に陥ったのはなぜなのでしょうか?

 

その原因は、利益率の高い大型の高級SUVやピックアップトラックの生産に比重を置いたことにあります。この戦略に大きな問題があったのです。

 

今より原油価格が安かった1990年代、消費者は燃費性能を気にせず車を選んでいたため、ビッグスリーの販売戦略は市場のニーズにマッチしていました。

 

また、高価格帯の大型SUVの販売は、自動車メーカーのみならず販売店やクレジット会社にも大きなメリットをもたらしました。

 

しかし、原油価格が高騰してきた2000年代以降、燃費の悪い大型車はだんだんと売れなくなり、燃費が良く価格も安いコンパクトカーやハイブリッド車の需要が増えてきます。

 

その結果、ビッグスリーの業績は大きく悪化、最終的に赤字を出すまで追い込まれてしまったのです。つまり、GMやフォードが破綻した理由の1つに、トヨタが開発したハイブリッド車・プリウスに市場を奪われてしまったことが影響しているといえるでしょう。

 

参考:GMが破綻したもう1つの理由とは?

 

さらに、プリウスの誕生秘話については、こちらの記事で紹介しています。開発の苦労話や大ヒットの背景などをくわしく書いているので、興味のある方はご一読ください。

 

世界初のHV車「プリウス」の誕生秘話


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