初代プリウスの誕生
日本の自動車業界
1980〜1990年代の日本の自動車メーカーは今よりもずっと勢いがあり、新技術の開発や市販車の導入にも積極的であった。後輪にステア機能を持たせた4WS、旋回能力を高めるための外輪増幅機構、可変ステアリングギア比、アルミボディなど、トップクラスの技術を世界に示した。
最近になって、ようやくドイツの主メーカーが市販車へ導入を始めたようなハイテク技術を、いち早く実用化していたのは紛れもなく日本なのだ。
残念ながらその多くの技術は時代を先取りし過ぎていたせいもあり、現在姿を消しているものも多いが、その中でもしっかりと時代に根付き進化を果たしてきたのがハイブリッドカーだと言えるでしょう。
世界初のハイブリッドカー
「21世紀に間に合いました」のキャッチフレーズで1997年に発表された初代プリウスは、大衆車としては世界初のハイブリッドカーであった。同クラスのガソリン車の2倍の燃費性能を目指して、10・15モードでリッター28kmを達成し、最終モデルでは脅威のリッター31kmまで性能を向上させた。
当時のカローラ(1500cc)でリッター15kmだったので、驚異的とも言えるだろう。しかし車両本体価格も300万近くと決して安くはなく、メーカーの利益も多くはない。一部では開発費等を考えれば赤字ではないか、といった声まで出ていた程だ。
トヨタの誇り
なかなか一筋縄ではいかなかった。乗り味ではブレーキが不自然であったり、高速を出した際のパフォーマンス性能も決して満足がいくものではなかったのも事実だ。当時の状況を振り返ると、一発屋で終わってもおかしくはなかっただろう。
だがトヨタはあきらめなかった。1990年代後半から問題となっていた地球の温暖化や石油需給不足、それに伴った燃費や排出ガス規制といった社会的状況を考えれば、ハイブリッドの技術は必要不可欠なものであり、進化させていこうと決めたのだ。
初代プリウスの特徴
駆動用と発電用の2つのモーターを持つトヨタ・ハイブリッド・システム(THS)。別名シリーズパラレル式と呼ばれ、エンジンとモーターを同時に使って走るパラレル式と、エンジンは発電用、モーターで駆動というシリーズ式を自動的に切り替えるシステムは、当時としては革新的であった。
初代プリウスは97年に発売されて、2000年からは北米や欧州など海外でも販売が開始された。現在では日本はもちろん、北米を中心に約70の国・地域で販売されている。全世界での累計販売台数は1997年〜2011年8月付けの約15年近くで約236万台にものぼります。
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